自動車産業史常設展示

クルマづくり日本史

Japanese History of Car Making

日本の自動車産業はいかに生まれたか

この小さな国に、
世界有数の自動車産業が、
どのように誕生し、発展したのか?

日本の自動車づくりはいつ始まり、いつ頃産業として歩みはじめたのか?
そこにはどのような先人たちの挑戦があり、何が、そして誰が彼らを支えたのか?
日本人が初めて自動車を目にしてから、この国に自動車産業の基盤が確立されるまでを
5つの観点から振り返ります。

自動車との出会いから
産業確立まで70年の物語

ヒストリーロード History Road

日本の自動車産業のあゆみ

日本にはじめて自動車が持ち込まれた1898年から現在に至るまでの、日本のクルマづくりの歴史的な出来事を写真やアニメーションを交え紹介する「動く年表」です。クルマづくりの歴史をビジュアルでご覧いただけます。

物語 Stories

日本の自動車産業の歴史

日本の自動車産業の基盤確立までを、パネルと映像を交えご紹介します。
プロローグでは、日本に初めて自動車が持ち込まれた19世紀末の出来事を取り上げ、次に自動車産業の基盤確立に焦点を当て、1911年から1970年までの期間を4つの章に分けて短編物語で展開します。最後のエピローグでは1970年以降の時代に焦点を当て、常に時代のニーズに応え世界へ飛躍した日本の自動車産業についてご紹介します。

第1章 誕生前夜の苦しみ(1911-1932)
第2章 ふたりの革新者の登場(1933-1945)
第3章 存亡の危機を超えて(1945-1962)
第4章 産業基盤の確立(1963-1970)

4面の大型スクリーンはタッチに反応し、映像を再生します。

人物 People

日本の自動車産業を
創った人物

日本のクルマづくりのパイオニアと産業形成に貢献した創業者たちをご紹介します。日本で初めて自動車の量産を開始し、現在に続く自動車産業の礎を築いた鮎川義介と豊田喜一郎の比較や、戦後に4輪自動車事業に参入した鈴木道雄、松田恒次、本田宗一郎など、自動車産業創出・確立に寄与した創業者たちを取り上げています。
展示はスマートフォン感覚で操作できる「タッチパネル」でテーマを選んで、自由にご覧いただけます。

系譜 Lineage

日本の自動車メーカーの系譜

現存する主要な日本自動車メーカー12社の歴史を母体となった企業まで遡り、誕生から現代に至るまでの変遷を「大型系譜図」として一望いただけます。
各社の歴史上エポックとなった車種も記載しています。
ヒストリーロード“日本の自動車産業のあゆみ”や、物語“日本の自動車産業の歴史”を合わせてご覧いただくことで、時代背景、個社の事情、政策意向などがどのように各社に影響したかをご理解いただけます。

数字 By the Numbers

数字で見る
日本の自動車産業

国産車第1号が製作された1904年から2020年まで、各年の日本の自動車生産台数を1枚のグラフにしたインフォグラフィックスを展示しています。
自動車生産台数の年間推移以外にも、モータリゼーション期の自動車普及率の推移を関連する指標とともにご覧いただけます。また、現在の統計データでは、自動車産業は、関連産業を含む就業人口が550万人に迫る日本の基幹産業であることが分かります。

"人とクルマの
より豊かな未来"のために

私たちと共に、その長き歩みに想いをめぐらせていただき、
皆さまが人とクルマのより豊かな未来を思う一助としていただければ幸いです。

自動車産業史常設展示「クルマづくり日本史」展示室は、クルマ館の2階です。
当館入場券でご覧いただけます。

― 協力 ―
独立行政法人 国立科学博物館、
一般社団法人 日本自動車工業会、
いすゞ自動車(株)、
スズキ(株)、
(株)SUBARU、
ダイハツ工業(株)、
日産自動車(株)、
日野自動車(株)、
本田技研工業(株)、
マツダ(株)、
三菱自動車工業(株)、
三菱ふそうトラック・バス(株)、
UDトラックス(株)、
(株)プロテリアル
(順不同)

展示テーマをさらに深掘り

「クルマづくり日本史」に関連する車両展示 日本における
自動車量産の幕開け

クルマ館2階のZone5では、日本人が国産乗用車製造に挑戦し始めた
1920年代から40年代にかけての車両を展示しています。

史実の裏側のエピソードなども掲載 クルマづくり日本史 Plus

常設展示室「クルマづくり日本史」全てのコンテンツを収めたブックレット「クルマづくり日本史 Plus」をミュージアムショップにて販売しています。
展示室の膨大な情報に加え、コンテンツとして取り上げられなかった史実の裏側のエピソードなども掲載しました。

展示の参考図書も収蔵 トヨタ博物館図書室

展示室の企画・制作にあたり参考にした書籍の一部を当館図書室に収蔵しています。中には絶版となっている書籍も収蔵していますので、あわせてご利用ください。

INFORMATION