ミュージアムガイド

クルマ館

クルマ館 2F

自動車の黎明期から
日本車の誕生

ZONE 1-8
黎明期から1950年代まで

ドイツで誕生した世界初の実用的なガソリン自動車といわれる「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」(1886年 レプリカ)にはじまり、1950年代までの世界の自動車技術、文化の歴史を8つのゾーンに分けて展示・紹介しています。

MAP
ZONE 1
1890-1910s

自動車の夜明け
【黎明期】

自動車の夜明け【黎明期】

蒸気、電気、そしてガソリンへ

人や動物の力に頼らず自ら走行する「自動車」は、18世紀にフランスで造られた「蒸気自動車」にはじまり、続いて電気自動車が登場しました。ガソリン車は最後発ながら、急速な性能向上などにより、やがて自動車の主役となりました。

日本における自動車の始まり

19世紀末~20世紀初頭(明治中期)、蒸気、電気、ガソリン自動車がほぼ同時期に外国から日本に持ち込まれ、それを手本に、数年後には早くも日本人の手で自動車が造られました。しかし、日本にはまだ産業的な基盤が整っておらず、本格的な生産にまではいたりませんでした。

自動車の夜明け【黎明期】
ZONE 2
1910s

自動車の急速な進化

自動車の急速な進化

馬なし馬車から自動車へ、基礎技術が確立

欧米各国での絶え間ない技術開発により、20世紀に入る頃には自動車の基礎技術の多くが確立されました。性能が飛躍的に向上するとともに外観も馬車的な形状から離れ低くスマートなものとなりました。完璧なクルマ造りを目指すメーカーにより、極めて高品質な自動車が造られました。

自動車の急速な進化
ZONE 3
1910-1930s

自動車の大衆化

自動車の大衆化

T型フォードの登場により、自動車が大衆のものに

短期間で目覚ましい発展を遂げつつある自動車でしたが、当時、非常に高価な自動車を一般庶民が所有することはできませんでした。そんな中、大衆のための自動車造りを目指したアメリカのヘンリー・フォードは、1908年にT型フォードを完成。簡素な構造ながら十分な性能を備え、安価なことから、アメリカのみならず世界の多くの国に影響を与え、人々に自動車のある生活をもたらしました。

自動車の大衆化
ZONE 4
1920-1930s

覇を競った豪華車

覇を競った豪華車

造形美と高い技術水準が人々を魅了

1920年代になると航空機開発で磨かれたエンジン技術や軽合金技術が自動車にもたらされ、飛躍的な発達期を迎えました。欧米各国の自動車メーカーが競って開発した豪華車や高性能車は、工芸品としての造形美と工業製品としての高い技術水準で、人々を魅了しました。

覇を競った豪華車
ZONE 5
1900-1930s

レーシングカー、
スポーツカーの進化

レーシングカー、スポーツカーの進化

レースは自動車の性能を向上させ、人々に走る喜びを与えた

自動車の速さを競うレースは、その性能の優秀性を証明する手段として自動車の誕生とともに始まり、レースに勝つための技術開発が自動車の性能向上に大きく貢献しました。初期の「都市間レース」から「サーキットレース」に移行する頃から、レーシングカーやスポーツカーは実用車とは別の進化を遂げました。同じ頃、国際レースにはナショナルカラーが制定され、各国のレーシングカーは国の名誉を懸けて性能を競いました。

レーシングカー、スポーツカーの進化
ZONE 6
1930s

流線型時代の到来

流線型時代の到来

技術とファッションが融合し、新たなスタイルへ

1930年代になると、構造の変化や空力技術の導入、製造技術の向上等に加え、積極的な販売戦略により、自動車のスタイルが「流線型」として本格的にデザインされるようになりました。流線型デザインは当初は抵抗もありましたが、やがて全盛期を迎えます。トヨタ初の生産型乗用車トヨダAA型乗用車は、こうした流れをいち早く取り入れたものでした。

日本における自動車の普及と量産の幕開け

1923年の関東大震災で壊滅した東京の公共交通機関(路面電車)に代わり、アメリカから輸入したT型フォードベースのバスが市民の足として活躍しました。日本における自動車普及の契機となると同時にフォード、シボレーの日本進出を促しました。日本車は1920年代半ばからこれらと競合しない小型車の量産が始まり、ダットサン(日産自動車)が一定の成功を収めていました。日本政府による国産自動車メーカー育成の動きの中で、日産、豊田自動織機(トヨタ)、いすゞ自動車が本格的な自動車生産に挑んでいきました。

流線型時代の到来
ZONE 7
1930-1940s

さまざまな
自動車文化の競演

さまざまな自動車文化の競演

欧米各国の自動車文化を反映し、個性的な車が出現

1929年からの世界大恐慌が落ち着きを取り戻すなか欧米各国では1930年代後半に個性的、高性能な自動車が数多く誕生しました。格調高い芸術性と耽美的な危うさが同居するフランス車、カロッツェリアによる華麗なボディを纏ったイタリア車。伝統に則って正当に進化するイギリスの高級車、桁違いの高性能を誇るドイツ車、奔放でユニークなアメリカ車など、当時の国情や国民性を表しています。

さまざまな自動車文化の競演
ZONE 8
1930-1950s

第2次世界大戦後の
新たな始動

第2次世界大戦後の新たな始動

新時代の幕開け、後世に影響を与えるデザインの登場

戦争終結とともに乗用車生産を再開したアメリカでは、遊休化した兵器工場を利用して、タッカーなどの新興メーカーが自動車生産に参入し、ユニークなクルマ造りを目指しました。BIG3の戦後モデルには、フラッシュサイドやテールフィンなど、その後の世界の自動車に影響を与えるデザインが登場。欧州でも、新たに自動車生産に取り組むメーカーが現れました。

アメリカでのスポーツカーブーム

第2次世界大戦で欧州に駐留したアメリカ人が、英国製スポーツカーに魅了され、帰国時に持ち帰ったことでアメリカでブームとなり、欧州各国のスポーツカーの多くはアメリカへ輸出されました。アメリカでもスポーツカーやスペシャルティカーが欧州車に対抗して誕生し、独自に発達していきました。

第2次世界大戦後の新たな始動

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