ミュージアムガイド

クルマ館

クルマ館 3F

モータリゼーションの
進展と多様化

ZONE 9-13
1950年代から現代まで

1950年代から現代に至るまでの世界の自動車の進化と課題への取り組みなどを5つのゾーンに分けて展示・紹介しています。

MAP
ZONE 9
1950s

米欧日
それぞれの再出発

米欧日それぞれの再出発

大型化するアメリカ車、コンパクトな欧州車、模索する日本車

快適さと豊かさを求めアメリカ車はますます大型化する一方、コンパクトな欧州車がアメリカで成功。日本は、技術面の遅れの挽回が存亡に関わる課題となり、欧米技術の直接導入が盛んに行われましたが、中には独自技術開発という苦難の道を歩むメーカーもありました。それが後の時代変化への基礎体力となっていきました。アメリカのキャデラック シリーズ60スペシャルに始まり世界中に影響を与えたテールフィンスタイルは、1959年キャデラック エルドラド ビアリッツでピークを迎えました。同年、イギリスではスエズ動乱に端を発した石油涸渇への危機意識から、合理的なモーリス ミニ マイナーが誕生。王室やアーティストに受け入れられ、小さなクルマながら、クラスレスな独自の価値を生み出しました。

米欧日それぞれの再出発
ZONE 10
1960s

経済成長と加速する
モータリゼーション

経済成長と加速するモータリゼーション

日本での乗用車の普及

生活水準の向上により、多くの人々がテレビ・冷蔵庫・洗濯機など“三種の神器”を手に入れるようになり、加速的に経済成長が進む。庶民が自家用車を持つことが現実となる時代がいよいよ到来しました。

憧れのクルマ─より良いクルマを求めて

多くの人が、高性能でスタイリッシュなクルマや、高級なクルマを求めるようになり、アメリカでは爆発的なヒット車が誕生します。日本でも、後を追うようにスポーティなクルマを発表するとともに、独自の技術開発も進んでいきました。

経済成長と加速するモータリゼーション 経済成長と加速するモータリゼーション
ZONE 11
1970s

試練の時代
社会的課題への対応

試練の時代社会的課題への対応

環境・安全技術の導入を加速

自動車の普及拡大は、一方で交通事故や大気汚染などの社会問題に直面。その改善を求めて各国で法規制化されるようになりました。自動車にとって試練の時代となったが、環境・安全技術の急速な開発が進んだ転換期にもなりました。

試練の時代社会的課題への対応
ZONE 12
1980s

新たな車種の誕生

新たな車種の誕生

さまざまなニーズに対応した新たなカテゴリーの誕生

ライフスタイルの多様化に合わせ、ミニバンやクロスオーバーSUVなど、セダンに代わる車種が誕生しました。また、日本企業の海外進出が加速し、仕向地に合わせた車種の開発や現地生産などグローバル化が急速に進んでいきました。

新たな車種の誕生
ZONE 13
20XXs

持続可能な未来へ

持続可能な未来へ

動力源の多様化ふたたび

1990年代に入り、地球温暖化などグローバル視点での環境問題への関心が高まり、CO2排出量を一気に半減したハイブリッド車の誕生をきっかけに、環境に優しいことがクルマの魅力となりました。ハイブリッド車の普及により、実用化に向けた電気自動車や燃料電池車の技術開発が加速していきました。 20世紀の初めは、蒸気や電気、ガソリンが動力源として競い合い、結果、ガソリン自動車が主流となり、石油産業と共に現代社会を築きました。21世紀の今、水素や電気が自動車のエネルギー源として注目されています。歴史は、単に過去を振り返ることではなく、未来への示唆に富んでいます。

持続可能な未来へ

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