トヨタ博物館 年報2025
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トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム■図3 刻座カリキュラムと手法「クルマづくり日本史」講義外を知り、歴史を振り返ることで「やってみよう!」と奮い立たせる自身の成功体験が通用しない世界で、新たに仲間をつくり、胆力を磨く①・②での学びを、知識/経験で留めず「TMKらしいアウトプット」に帰結させる■図2新TMK幹部/基幹職育成体系案人間力向上①視座を高める②修羅場をくぐる③チャレンジを促す図2 新TMK幹部/基幹職育成体系案と「クルマづくり日本史」講義図3 カリキュラムと講座手法*幹部職は参加基幹職の上司 今回のトヨタ自動車九州(TMK)での出張講座も2025年9月のグループ新任役員研修に参加した同社の役員からの声がきっかけとなり、同社人材開発部と検討して実施したものである。「日本の自動車産業の成り立ちとつながりがよく理解できました。…中略…是非、33年と歴史が短いトヨタ自動車九州での出張博物館(映像などを活用して)、若手への研修の検討をお願いいたします。」 これまで、トヨタ博物館に来館してもらって研修を実施してきたが、遠隔地の企業にとっては参加者を派遣するコストは決して安くない。事実、上表であげた研修のほとんどは愛知県ないしは近隣県からの参加にとどまっていた。自動車産業史を現役の自動車人に広く知ってもらいたいとの展示室の目的のためには障害になっていたのである。また、トヨタ博物館にとってもアウトリーチのひとつの形になりうると考え、9月末にTMK人財開発部にコンタクトし検討・準備を開始した。 おりしもTMKでは、幹部職/基幹職の育成体系を見直そうとの議論が進んでいた。設立から33年を経て、未来を担っていく社員に求められることが変容してきていたのである。これまで重視してきた実行力を基盤としながら、周囲への感謝を忘れず、謙虚に学び、創造力をもって新しい道に挑戦していくための“人間力”の育成にも力を入れていこうとしていた。  トヨタグループ新任役員研修のTMK事務局を務め、「クルマづくり日本史」研修の中身を知るスタッフが中心となり、あらたな育成体系の中で今回の講座をどう位置付けるかの検討が進められた結果、図2のとおりに企画された。 出張講座の実施概要は以下のとおりである。日程/場所:2026年2月9日(月)/TMK九州トレーニングセンター位置づけ:本年度昇格の新任基幹職研修の一環講座回数:午前・午後計2回対 象 者:幹部職9名 基幹職36名 合計45名  講座のカリキュラムは、トヨタグループ新任役員研修と同一としたが、初の館外での講座であり、展示室のコンテンツを動画もしくは画像として準備した。加えて、館内での実施の場合はクルマ館の車両展示室をツアーして実施している関連車両の解説も新たに動画を撮影して行うこととした。図3にカリキュラムと代替手法を記す。 この位置づけは、はからずも「クルマづくり日本史」展示室の制作のねらい、すなわち“現役の自動車産業人が自らの産業の成り立ちを知ることにより、仕事、所属会社、そして産業に矜持を持ち、未来へ進む活力とする”に符合し、トヨタ博物館としても大いに納得できるものとなった。 今回準備した動画/画像データは、展示室用データから変換したもの、冊子「クルマづくり日本史Plus」の編集データを加工したもの、館内で新規に内製したものを合わせて、全部で8本である。これらのデータは、Share Pointサーバー経由でTMKと共有し、事前に研修室のプロジェクターで試写して判読性を確認してもらった。 なお、「クルマづくり日本史」解説とラップアップの内容は、図4のとおりである。73写真1 TMK九州トレーニングセンター2目的3実施内容と出張講座の手法

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