トヨタ博物館 年報2025
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トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム 絵本やマンガ、哲学書や専門書など、多岐に亘るジャンルの本を選書いただいた。これらの図書は、豊田市中央図書館では受付のある3階の展示コーナーおよび6階の自習コーナーの前に展示した。学生が多く出入りするということで自習コーナー前を展示場所として確保いただいたが、静寂な空間であり、一般の来館者の出入りがあまりないため、展示場所としては課題が残った。当図書室では、入口を入ってすぐの企画展示コーナーに設置をした。 お客様に図書を手に取ってもらえるように、ポップの工夫をした。選書した社員の気持ちが表れるように手書きとし、その図書のタイトルに合ったイラストも描いた。これらはイラストが得意な当図書室の受付スタッフにお願いした。 結果として、豊田市中央図書館では貸出冊数がお客様の反響の基準となるが、図書のジャンルや対象年齢によって貸出冊数の多い少ないはあるとして、全体的にこの時期として冊数は多いとのことだった。 当図書室は貸出を行っていないため定量的に計ることはできないが、将来クルマの内装デザインを目指している高校生の女性の興味を引いたり、若い男性がコメントを読んでいたりと、展示への興味を伺うことができた。ただし対象者としていた小中学生の関心は少なかった。比較的難しい内容の本が多かったため、学生には手に取りにくかったのかもしれない。 今後も三者でのコラボ企画を継続していきたいと考えている。 このイベントの目的は「自動車カタログ」という資料を通して、対話をしたり仲間を広げたりすることにある。そのため、参加者が話しやすいように毎回テーマを決めて募集を行っているが、今回のテーマは企画展「What’s JDM」展にちなみ『雑誌とカタログで巡る’80~’90年代の日本車』とした。 「自動車カタログ語り隊!」は、参加者の思い入れのある自動車カタログを題材に、思い出や魅力を語り合う対話型イベントである。回を重ねるごとにリピーターも増え、前回の出会いをきっかけに参加者同士が連絡先を交換し、次回一緒に参加するなど、図書室を媒介としたつながりが生まれている。 また、今回新たに導入したのが「共感」「付け足し」の札である。これにより、参加者が好きなクルマのカタログを語って終わりにするのではなく、他の参加者が札を使って発言しやすい仕掛けをつくることができた。その効果は大きく、発表者以外の参加者も次々に札を上げ、会話を広げながら場を盛り上げた。 一方で、ひとつのクルマをめぐる議論が長くなりやすく、内容も深くなるため、カタログ好きにとって魅力的な反面、クルマに詳しい方向けの内容に寄りやすく、参加のハードルが上がってしまう可能性がある。今後はテーマ設定などに工夫を加え、より気軽に参加できる企画を検討したい。 図書室としては、クルマを様々な切り口で楽しむ手段の一つとして「図書」を活用してきた。これまではカタログや絵本の読み聞かせを切り口にしてきたが、新たな切り口として、次回は自動車マンガを選んでみたいと考えている。自動車マンガは多くの読者に親しまれているので、より気軽な参加につながることを期待している。65(2) 自動車カタログ語り隊!第4弾写真3 トヨタ博物館クルマの図書室の展示風景写真4 図書紹介のポップ写真1 豊田市中央図書館展示風景(3階)写真2 豊田市中央図書館展示風景(6階)

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