2トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム トヨタ博物館は、トヨタ自動車だけでなくあらゆるメーカーの車両を使ってガソリン自動車誕生から現代までのクルマの進化の歴史を展示し、また、クルマが社会に残した爪痕であるクルマ文化資料を展示することで、クルマの進化と文化のあゆみを伝えてきた。しかし世間一般においてはクルマを文化として誇れるような認識には未だ至っていないのも事実であり、今後、クルマが製品としての魅力を磨くだけでなく、人とクルマの関係のストーリーが語り継がれ、古いクルマがヘリテージとして残されていくことが必要だと考えている。 一方で近年、販売店やメーカーといった自動車業界において「レストアを通じた人材育成」や「ヘリテージパーツの開発・販売」「ヘリテージカーのレンタル」などが行われているだけでなく、全国各地で様々な主催者によるヘリテージカーのミーティングが開催されるなど、古いクルマをヘリテージとして捉える活動が行われるようになっている。また、マンガやアニメ、映画に登場する日本車だけでなく、様々な日本車が海外で人気となるなど、現在の状況は日本のクルマが文化として認められる絶好の機会と考えられる。 こういった状況の中、トヨタ博物館は従来から取り組んでいる「クルマ文化に触れる場づくり」や「ヘリテージカーの保存継承」の活動とあわせ、上記の取り組みを行っている組織と連携し、クルマを文化にするための活動の総称である「TOYOTA CLASSIC」を始めるに至った。 この活動を通じて「クルマ文化を知り」、そこでクルマに興味を持った人が「ヘリテージカーの魅力を体験」し、そこから愛車を持つに至った人が「愛車仲間づくり」をできる、エコシステムを作り上げることを目指している。 車両を用いた展示活動においては、世界のクルマの進化の歴史を俯瞰して伝えるための常設展(クルマ館2階、3階)、様々な切り口でクルマの歴史を深く伝えるための企画展(文化館2階)の他、時事イベントと連動した車両や、普段展示されてない希少な車両を館のエントランス(クルマ館1階、文化館1階)で展示している。 また、文化資料を用いた展示活動も同様に行っており、クルマの誕生から現在まで、社会にどのような爪痕を残してきたのかを文化資料を通じて伝える常設展の他、季節や企画展と連動したテーマで選定したポスターや錦絵をクルマ文化資料室にて展示している。 トヨタ博物館の「クルマ文化に触れる場づくり」の活動は、館内の展示やイベントを通じて来館された方に伝えるだけでなく、館外のイベントでの展示を通じ、より広い地域で、コア層からライト層まで様々な方にクルマ文化を伝えること、逆に普段来館されない方との交流を通じて館員が知見を得ることを目的としている。館外イベントと一口に言っても、ヘリテージカーファン向けのイベントから、地域のお祭り的なイベントまで様々であり、それぞれの来場者に合わせて車両を選定し、手法や解説を考えて展示を行うことでクルマに興味を持ってもらい、博物館からのメッセージを伝えるようにしている。 クルマ文化を伝えるための車両や文化資料の収集と保存継承活動は、博物館の活動の一丁目一番地である。 1989年の開館以来、ガソリン自動車誕生以降の歴史を作ってきたクルマを収集してきたが、開館から30年以上経過谷中 耕平(学芸・企画1グループ長)、大石 典子(学芸・企画2グループ長(当時))(1) 展示活動(2) 館外イベント出展(3) 保存継承活動1トヨタ博物館の活動理念2「クルマ文化に触れる場づくり」の各活動の狙いトヨタ博物館の活動理念
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