トヨタ博物館 年報2025
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トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム施工完成日:2025年8月19日(火) 場所:クルマ館3階 見直し後は、一部展示車に集中しがちだった来館者が、フロア全体に広がる様子からも概ね受け入れられているようである。特に多彩さを増したZone12は好評で、Zoneのいたるところで足を止めて見学する様子がよく見られるようになった。 また、定刻ガイドツアーでは、左右に散りがちであったZone9-10の動線がスムーズになり、学芸スタッフの解説ガイドでも日本の乗用車史を一気通貫でき、参加者からも「分かりやすい」との声をいただいている。 冒頭掲げた見直しのねらいは、スペースや収蔵車の制約の中で一定程度は実現できたように思う。今後は各Zoneのテーマに相応しい範囲において展示車を定期的に入れ替えるなど、あくまで主旨を踏まえた模様替えも実施していきたいと思う。また、より相応しい個体を入手した場合には収蔵庫に眠らせることなく、常設展示に採用するよう停滞のない運営も心掛けたい。 自動車博物館の最も重要なミッションは、自動車史の流れを現物で伝えることである。一方でユニークな展示車でクルマへの関心のきっかけをつくるアミューズメント的な取り組みも必要である。折り合いをつけるには、展示スペースの区分が肝要である。異なる目的の展示を同じ場所で行えば、片方あるいは両方のミッションにとって瑕疵になる。 限られた館内スペースでこれを現実的にどう実行するか。今回の積み残し課題である。 当館では、自動車に興味を持たれ来館されるお客様に、実車や様々な自動車関連品の展示、イベントを行っている。そんな中、歩き疲れた博物館巡りの途中で、ふと腰を下ろせる場所。そこは、クルマ好きが辿り着く "黄金郷" ― 自分だけの趣味のガレージである。 当館収蔵の自動車関連資料やオートモビリアに囲まれ、愛車と向き合いながら、ガレージライフを疑似体験をしていただきたい。「鑑賞と休息、そして趣味が交差する空間で、クルマを愛する至福の時間を堪能できる場所」をイメージして改修を行った。 クルマ館3階のトヨタ2000GTとトヨタスポーツ800の展示スペースの正面に、個人宅のガレージを再現。ガレージ内の趣味の空間として2台の愛車と、博物館収蔵の数々のオートモビリアを展示。クルマ館見学中に休憩できる場所、個人ガレージ体験を楽しまれる等、様々に活用できる空間とする。<ガレージの施工ポイント>①英国風趣味のガレージをイメージし、壁面は古びた煉瓦調ブリックタイルを使用②床は、湿気の多い英国のガレージには必須のチークオイル等をしみ込ませた木材の床を塩ビタイルで表現③オートモビリアを収納する、無機質でシンプルな金網で作った棚を設置④ガレージで流れる特別な時間も確認できる、アンティークな掛け時計⑤壁面や棚には、部品や書籍、ミニカー・スケールモデル、モータースポーツグッズ等々を展示38堀部 和雄(学芸・企画1グループ)Ⅰ:「クルマ文化に触れる場づくり」ー展示活動 64実施結果5今後1施設改修の目的2改修施工のテーマと展示内容クルマ館3階展示「車趣味の黄金郷 ガレージ・ライフ」

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