トヨタ博物館 年報2025
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トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム 参加型コンテンツについては、来場者の反応や運営を通じていくつかの気づきが得られた。展示車両の人気投票は、幼児でも気軽に参加できる内容としたことで、多くの来場者に喜ばれた。投票シートにシールを貼るという簡単な行為ではあるが、博物館の中で来場者が楽しみながら主体的に関わることができる場として機能していた。 「世界のはたらくクルマ」投稿では、来場者から寄せられた写真が47点にのぼり、企画担当者が所定のフォーマットで印刷・掲示した。ボードに投稿写真が増えるにつれて足を止めて閲覧する来場者が増え、来場者同士の会話や関心の広がりが見られた。 また、小学生以下を対象に無料配布したワークブックは、車両や資料を家族で楽しみながら探し、見学する体験を通じて、車両やクルマ文化に関する新たな知見を得る機会となった。期間中、館内にいると、ワークブックに掲載された資料やスタンプの場所について子どもから尋ねられる場面が多く、主体的に展示物を探しながら参加している様子がうかがえた。展示室での体験が楽しい記憶として残り、ワークブックを持ち帰って目にすることでそれが思い出され、日常の中でも身の回りのはたらくクルマに目を向けるきっかけになっていくことを期待している。 ワークブックの当初の印刷部数は15,000部であったが、会期36日目の昼に在庫が尽きたため、増刷の完成を待つ約1時間は別物で代用対応を行った。その後2,000部を追加して同日午後から配布を再開し、さらに9月25日に500部を追加したものの、最終日の10時にはすべて配布終了となった。会期途中で在庫が不足し、案内スタッフによる急きょの対応や再印刷が必要となった点は、運営上の課題として受け止めている。今回の状況を踏まえ、次回は会期中間地点での在庫状況の確認を行うとともに、余裕を持った増刷や適切な在庫管理を含め、事前に印刷部数を計画的に決定していきたい。 本体験イベント期間中に来館者が増加した背景について、来館者にとっての利点を、担当者の視点から整理した。①屋内展示による快適さ• 猛暑や雨天の影響を受けにくく、安心して鑑賞できる屋内展示であることは、特に家族連れにとって利用しやすい環境。②会期中いつでも見られる安定性• 期間中はいつ来館しても展示されているため、予定が立てやすい(所蔵車両を活用することで、長期間の展示が可能)。③博物館ならではの「箱」の魅力• 照明、導線、解説、ワークブックなどが整備され、工夫されていて、体験と学びの両立が図られている。• 来館者は休憩を取りながら長時間滞在することができ、展示だけでなく博物館の空間そのものを楽しめる場所となっている。④教育的価値と安心感• 博物館という信頼性の高い施設での開催により、保護者が安心して子どもを連れて来館できる。• トイレの清潔さや警備巡回など、施設環境が整っている点も安心感につながっている。 これらの利点が重なったことが、結果として多くの来館者を呼び込む要因になったと考えられる。27(3) 来場者の反応と運営上の気づき写真28 投票シート(会期中何度も更新した)写真29 「世界のはたらくくるま」投稿図14 掲示フォーマット4来館者増につながった要因

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