トヨタ博物館 年報2025
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トヨタ博物館富士モータースポーツミュージアム期間:2025年4月~ 2026年3月 8月にはカスハラ研修会(講演会)を実施し、マニュアル作成の背景や基本的な考え方を共有するとともに、館内への展開を行った。単に手順を覚えるのではなく、なぜその対応が必要なのかを理解することで、現場での納得感を高めることを目的とした。研修を通じて、館員一人ひとりが自らの業務を振り返り、カスハラ対応を自分事として捉えるきっかけとなった。 さらに12月には、トヨタエンタプライズの協力のもとロールプレイングを実施し、実際の場面を想定した対応訓練を行った。来館者役・対応者役に分かれての実践的な訓練により、言葉遣いや立ち位置、複数名での対応の重要性など、座学では得にくい多くの気付きが共有された。現場ならではの課題や不安について意見交換を行う機会ともなり、今後の改善につながる貴重な場となった。 これら一連の取り組みにより、館内におけるカスハラへの理解が徐々に深まり、「一人で抱え込まない」「組織として対応する」という意識が浸透しつつある。対応マニュアルや事例集の整備は、館員にとって判断の拠り所となり、心理的な負担軽減や安心感の向上につながった。また、研修会やロールプレイングを通じて、知識の習得にとどまらず、実際の行動を意識した学びの場を設けられたことは、対応力向上に向けた大きな成果であったと考える。 一方で、カスハラ対応は一度整備して終わるものではなく、継続的な見直しと定着が重要である。今後は、実際に発生した事例や現場の声を踏まえたマニュアルの改訂を行うとともに、ロールプレイングの継続実施により対応力の維持・向上を図る必要がある。また、新任スタッフや委託スタッフを含め、誰もが同じ基準で対応できるよう、教育の仕組みづくりも課題である。引き続き、実効性の高い取り組みを積み重ねることで、来館者にも館員にも安心・安全な博物館運営を目指していきたい。 2025年は、地域との連携を基盤とし、文化・福祉・観光・交流といった多様な分野において活動を展開した一年であった。トヨタ博物館が長久手市に立地する施設として、市民の皆さまとともに歩み、地域の発展に寄与していくことを意識しながら、これまでも継続的に関わってきた。 4月には、クラシックカー・フェスティバルにおいて、日本介助犬協会、長久手市観光交流協会、愛知県都市整備協会に対し、活動紹介の場を提供させていただいた。多くの来場者が集うイベントの機会を活用し、各団体がそれぞれの取り組みや活動内容を発信できる環境を整えることで、地域内で活動する団体の周知や理解促進につながる場となった。一般来場者に対しては、地域イベントを通じて、多様な団体の存在を知っていただける機会を創出する取り組みとなった。 7月には、長久手市と姉妹都市提携を結ぶベルギー・ワーテルロー市との交流事業の一環として開催された歓迎会に参画し、国際交流事業の運営を支援した。長久手市とワーテルロー市は、青少年交流などを通じて長年にわたり友好関係を築いており、本事業はその関係性を市民レベルで体感できる機会となっている。異文化に触れる場を支えることで、参加者同士の交流が促され、地域における国際交流の推進に寄与する取り組みとなった。 8月には、リニモツアーズ「なぜなにレクチャー」を実施した。空気抵抗と車両形状の関係をテーマに、身近な事例や実験を104眞子 智彦(学芸・企画2グループ)Ⅶ:館運営活動 7館内に掲示したポスター2成果3今後の課題トヨタ博物館における地域貢献活動の年間報告

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